この記事の結論:私がインデックス投資を選んだのは、①ほったらかしにできる、②入金力と運用期間で勝負できる、③現物なのでレバレッジがかからない、の3つが理由です。その代わり、来る暴落はすべて受け入れると決めています。
はじめに
私の運用資産は4,000万円台で、中身はS&P500とNASDAQ100のインデックスだけです。個別株もレバレッジ取引もしていません。
ただ、最初からそうだったわけではありません。2020年のコロナショックで、私はCFDのレバレッジ取引で運用資産を半分以下にしています。インデックス投資を始めたのは、そこから手を引いた後です。
-> CFDで-393万円。コロナショックで資産が半分以下になった話
この記事では、なぜ会社員の私がインデックス投資を選び、いまも続けているのかを書きます。
先にお断りしておくと、これは私が自分の事情で選んだ理由の記録です。インデックス投資が誰にでも合うと言うつもりはありません。読みながら「自分の場合はどうか」を当てはめていただければと思います。
1. 理由①:基本的にほったらかしにできる
1つ目の理由は、日々の売買判断がいらないことです。
私はフルタイムの会社員で、日中は値動きを見られません。個別株やCFDを触っていたときは、出口を決めても、執行するには値動きを監視するか、指値を入れて見直し続ける必要がありました。場中の急騰・急落に対応できず、仕事中に株価が気になる。会社員には構造的に不利だと感じました。
インデックス投資なら、ほぼ自動化できます。私は新NISAで毎月30万円(成長投資枠20万円+つみたて投資枠10万円)を自動で買い付けていて、2024年1月の制度開始から止めた月はありません。つみたて投資枠のS&P500は、相場を読まずに買い続けただけで+35%ほどになっています(2026年6月時点)。
-> 新NISAに900万円投資した全記録|30ヶ月で1,373万円、年率リターンの正体
ほったらかしにしていても、相場が伸びた時期にはそのまま資産が増えてくれたので、会社員の私には本当に助かっています。
たまに証券口座の「重要なお知らせ」を確認するためにログインする作業は必要です。
2. 理由②:入金力と運用期間で勝負できる
2つ目の理由は、相場を当てる力がなくても、入金額と時間で資産を増やせることです。
CFDで大負けした後、私がやったのはトレードの研究ではなく、家計の見直しでした。固定費を削り、毎月10〜20万円を現物のインデックスに入れ続けた。それで2021年末に資産1,000万円に届いています。
その後、1,000万円から4,000万円までは4年半ほどでした。資産が大きくなると相場の影響が大きくなり、2025年8月からの1年では増えた分のおよそ4割が入金、6割が相場でした。それでも、相場が動かない期間に確実に前へ進めてくれるのは入金だけでした。
-> 入金力は資産4,000万円でも効くのか|1年の週次記録で確かめた
インデックス投資は、市場全体の成長に乗る方法です。相場を当てる腕は必要なく、影響するのは「いくら入れたか」と「どれだけ長く持ったか」です。この2点は自分でコントロールできるというのが重要で、天才的なトレードスキルは必要ありません。
ただでさえ市場と向き合える時間が少ないフルタイムの会社員にとっては、これほど助かるものはありません。
値頃感での買い増しは、タイミング投資ではないのか
ひとつ正直に書くと、私には「直近高値から値頃感が出たら、NISA成長投資枠を一気に使い切る」というルールもあります。2025年4月のトランプショックで実際に発動しました。これはタイミング投資の要素を含んでいます。
ただし、土台はあくまで毎月の定額買付です。値頃感ルールは、下げを予想して動くのではなく、あらかじめ決めておいたルールに当てはまったときだけ動く上乗せで、条件を満たさない年は何もしません。実際、2026年に入ってからは一度も発動していません(2026年10月時点)。
3. 理由③:現物なのでレバレッジがかからない
3つ目の理由は、どれだけ下げても、強制的に退場させられないことです。
2020年2月、私は当時の運用資産およそ600万円で、NYダウのCFDを想定元本6,600万円ぶん建てていました。コロナショックの初動で全ポジションがロスカットされ、その年のトレード成績は-393万円です。
このとき、S&P500は23営業日でおよそ34%下げ、同じ年の8月には最高値を更新しています。現物で持っていれば、半年待つだけで済んだ下げでした。レバレッジ取引ではロスカットがあるので、その「待つ」という選択肢が先に消えます。
現物のインデックスは、半分になっても持ち続けられます。下げたまま売らなければ、損失は確定しません。長期投資で一番大事なのは退場しないことで、現物であることがその前提になっています。
いまの私は、NISAのETF(QQQ)を含めてすべて現物です。値頃感で買い増すときも、使うのは非課税枠と手元の現金だけと決めています。
4. なぜS&P500とNASDAQ100なのか
インデックス投資と一口に言っても、何の指数を買うかで中身は変わります。世間一般ではオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の知名度が高いですが、私が選んだのは米国のS&P500とNASDAQ100です。
全世界ではなく米国に絞ったのは、米国、特にテック系の企業の成長性が高いと見込んだからです。NASDAQ100はテック系の比重が大きい指数なので、その見込みをより強く反映させた形になります。
高配当株投資も検討しました。配当が定期的に現金で入ってくるのは魅力です。ただ、長く持ったときのリターンはインデックスのほうが高くなると見込んで、インデックスにしています。
どちらも「見込み」であって、結果が保証されているわけではありません。その見込みが外れる可能性も含めて引き受けているのが、次の注意点です。
5. 注意点:すべての暴落を受け入れる覚悟が必要
インデックスファンド(投資信託やETF)を長く持つというのは、市場全体の下げから逃げられず、その間に来る暴落をすべて受けるということです。暴落が来てから慌てて売ってしまわないよう、受け入れ方を先に決めておきます。
どれくらいの下げが来うるかを、過去の数字で並べます。
| 局面 | 下げ幅 |
|---|---|
| コロナショック(2020年) | S&P500が23営業日でおよそ-34% |
| 2022年(年間・ドル建て) | S&P500がおよそ-19%、NASDAQ100がおよそ-33%(AI調べ) |
| 私の口座の記録開始から(2025年8月〜2026年10月) | 下げは7回、最大で-4.7% |
2022年の数字を見ると分かるとおり、NASDAQ100はS&P500より深く下げます。 テック系の成長に賭けるというのは、上げる局面だけでなく、下げる局面でも振れ幅が大きい側を選ぶということです。
2022年、私は売らずに積立を続けました。年末の資産は1,125万円ほどで、前年末より125万円ほど多くなっています。ただ、入金と相場のどちらがどれだけ効いたかの記録は残っていません。
一方、記録を始めてからの私の口座は最大でも-4.7%で、どれも1ヶ月ほどで高値を取り戻しています。ただ、これはこの期間にコロナショック級の下げが来なかったというだけです。次の暴落がこの範囲に収まるとは限りません。
だから私は、下げが来たときに何をするかを、上げているうちに決めています。
- 毎月の積立は止めない
- 売らない
- 値頃感が出たら、用意してある現金で買い増す
-> インデックス下落時の心構え|1年で6回の下げを何もせずに通した記録
そしてもうひとつ。暴落を受け入れられるかどうかは、気持ちではなく持ち方で決まります。 生活費をすべて株から出さなければならない状況だと、下げたところで売らざるを得なくなります。私が運用資産の一部を現金で持っているのはそのためです。退職して取り崩しが始まると、この現金がいっそう重要になってくると思っています。
-> Side-FIRE後の私の取崩戦術|4,000万円で毎月12万円
6. まとめ
私がインデックス投資を選んだ理由は3つです。
- 基本的にほったらかしにできる。 日中に相場を見られない会社員でも、毎月の自動積立を続けるだけで済む
- 入金力と運用期間で勝負できる。 相場を当てる腕がなくても、入金と時間が資産を増やしてくれる
- 現物なのでレバレッジがかからない。 どれだけ下げても強制的に退場させられず、待つことができる
その代わり、来る暴落はすべて受け入れると決めています。受け入れられるように、下げたときの行動を先に決め、生活費を株から出さなくて済む現金を持っています。
CFDで資産を半分以下にした私が4,000万円台まで来られたのは、うまく売買したからではなく、退場しない方法に切り替えて、入金と時間を積み上げたからだと考えています。
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※本記事は筆者個人の投資判断とその理由を記録したもので、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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